Kentarrow Kawata (フォトグラファー )
ゴールデンウィーク企画展(写真展)
『ぼくの好きな神戸』
2017/4/30〜5/7 会期中無休
アーティスト川田健太郎氏について、ご紹介します。
【プロフィール】
Kentarrow Kawata
1985年 岡山県倉敷市生まれ
1987年 神戸移住。
1995年 小学3年生のとき阪神淡路大震災被災。
震災からの復興とともに、学生生活を送る。
2007年 先輩から中古のNikonD50を譲り受ける。
以後、デジタル、フィルム問わず、主に街撮りスナップを中心に、趣味として写真撮影に興じる。
スポットの当たりにくいところに惹かれてシャッターをきる
「例えばSNSウケの良さそうな写真や、教科書通りの写真も撮るけれど、それだけじゃテンションがあまり上がらなくて。
結局惹かれるのは、そこに暮らす人の営みを感じたり、スポットライトが当たりにくいところだったり、が多いみたい。」
カメラをぶら下げながら、そう彼は語る。
たしかに、彼の写真は、いわゆるお約束ショットではなく、
この写真は美しいが、なぜここを撮ったんだろう?というものも多い。
そのままの日常を切り取る
生き物でも、街でも、そのものの営みを感じるところがある。
「本当はそのままで何もかも素晴らしいのに」
ってエレカシの歌にあって。
人にしても生き物にしても街全体にしても、営みを感じるものに惹かれる。
写真撮ってるくせに「写真には写らない美しさ」ブルーハーツがリンダリンダで歌ってたみたいなものに惹かれるんやと思う。
写真を撮る時はぼくは、「いいなぁ。」って思いながら撮ってる。
「いいなぁ」っていうのは、作為的に作られたものじゃなくて、営みの中で生まれたもの。
「どうや!綺麗やろ!」って作られたものが美しかったり、人を惹きつけたりするのは、当たり前のことで。
でも普段スポットの当たりにくい、日常の営みのヒトコマの中にも「いいなぁ」がちらばっていて、それを集めてしまう。
営みを、一時停止したような写真
川田氏の写真は、そこにまるで「時間」が存在している。
写真に向かって、ピッと再生ボタン押すと、何事もなかったように、写真の中の時間が動き出す。
犬はまた歩き出し、
飛行機は飛び立つ。
一見静的な写真も、
再生ボタンを押すと街の喧騒が聞こえ出す。
『光の写真家』がいるなら、KentarrowKawataは、『時間の写真家』といえるだろう。
▼川田健太郎氏の他の写真▼
【Flickr】
https://m.flickr.com/#/photos/128175484@N03/sets/72157679005465293/
【Instagram】