写真展を経て、神戸がもっと好きになった
2017年、今年のゴールデンウィークは、気候とカレンダーに恵まれ、多くの人が行楽に出かけただろう。
ギャラリーkuryu-sanko-do(くりゅうさんこどう)がある京都祇園も、想像を超える多くの人で賑わっていた。
川田健太郎氏の初個展となる今回の写真展も、多くの人に足を運んでいただいた。
川田氏は写真展を終えてこう語る。
『おかげさまで、無事初個展、大盛況を持って開催することができました。
おこがましくもフォトグラファーを名乗る初めての場所に、多くの方が足を運んで下さいました。
“僕の写真をみてください”という気持ちで開催した個展でしたが、僕自身が、いかに多くの方々に温かく応援していただいているかを、胸いっぱいに感じた1週間でした。』
『”カメラ、写真を通して僕に出来ること”。
これからの大きなテーマとなりそうです。
これからも、大好きな人、街、もの、瞬間を撮り続けていきます。どうぞよろしくお願いします。』
1週間、見続けても飽きない写真
そんな川田氏の柔らかい人柄もさることながら、1週間展示写真を見続けた私。
ぱっと気まぐれに撮られたような街写真なのだが、見ていてどんどん引き込まれていく。
『阪神大震災』という巨大なサブテーマもありながら、そこに映っているのはまぎれもない神戸の日常。
素人が撮っても、単なる街写真レベルの被写体を選んで、きちんと『作品』になっている。私はそこが川田氏の才能だと思う。
とにかく、バランスがいい。
カラー写真の、色の配置、分布。調整の取れたトーン。直接と曲線のバランス。明と暗。
その計算された美しいアングルが、だんだん、幾何学模様のように見えてきた。だから、1週間見続けても飽きない写真。
(あとから聞いたら、半分無意識だそう。アーティストは感覚だと納得した、笑)
これからも、彼らしい写真を撮り続けていただきたい。