店主のよしなし帖

「京都祇園町南側」という街

京都八坂神社を臨む

祇園町南側という、唯一無二の街

最近再注目のHOTなスポット、祇園町南側

京都にお住いの方以外は、ピンと来ないかもしれませんが、この「祇園町南側」は、歴史都市・京都の中でも、最近脚光を浴びている注目スポットと言えます。

エルメス祇園店「エルメス祇園店」が祇園町南側の花見小路通沿いにオープンしたことは、まだ記憶に新しい出来事。町家を改装した和風建築に京都らしい暖簾が、ひらひらとなびいて、エルメスの雰囲気とのギャップが面白い。期間限定という事もあり、連日多くの人がこの暖簾をくぐって出入りしています。

ともあれ祇園町南側という町は、世界のエルメスも注目している街だと言えます。

 

 

 

具体的にどの地域を指すのか。

googlemap 祇園町南側名前を見ただけでなんとなく「祇園の南側のらへん」という事は想像に難くないですが、実際どの地域を指すのでしょうか。

googleMAPで「祇園町南側」を調べると地図の様になります。祇園町南側、というのは実際の住所です。

京阪「祇園四条」駅よりも西で、四条通から安井のあたりの地域の町名です。

観光名所の石畳の花見小路のあたりだけではなく、八坂神社の石段よりも西の地域まで含まれてます。桜の名所円山公園の方へ坂を上がっていったところにある「長楽館」まで祇園町南側だということは、意外でした。

見どころ満載の、祇園町南側

京都は国内外から観光客が多く訪れるところです。そのなかでこのあたりは観光名所となり、連日多くの人でにぎわいます。

特に石畳の花見小路は平日でも混み合っています。

現在は,鴨東の山紫水明の地に,木造建築の宝庫として繊細で雅やかな町並み景観を生み出し,京都を代表する歴史的景観地区となっている。

歴史的な様式を継承しながらも家主の人格が表されるように,洗練されたデザインで造られる家屋が連担する木造建築の宝庫として町が営まれてきた。茶屋様式の町家を主流としつつ,各家屋はそれぞれに形態・意匠を異にして,個性を発揮しているが町並みとしては,落ち着きのある洗練された風情を醸し出し,訪れる人に深い感銘を与える。これらの家作は,住まい手の美意識とそれを見事に表現する職人の作品であり,木造建築の芸術品と言え,この家作の伝統を継承し,さらに磨きをかけることにより,京都固有の町並み景観の粋を増進していく。

http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000016167.html 京都市HPより引用

花見小路通京都市が、市をあげて祇園町南側地区を「歴史的景観地区」とし景観保護に力を入れている地域で、その甲斐もあり今日まで古き佳き京都花街の風情が今もなお残っています。

ギャラリーに向かう途中にスマホでパチリ、でもなんとなくそれっぽい写真になるのが「祇園町南側」。遠方から来た観光客のかたも、風情のある写真を撮って京都の良さを拡散していただきたいと思います^^

 

最近では、半分以上が海外の観光客?と思うほど、日本人よりも中国・韓国などのアジアの観光客が多いように思います。気軽に楽しめるレンタル着物などを着て、華やかに街散策を楽しんでいる人が多いです。

都をどりの、祇園甲部歌舞練場

都をどりのある祇園甲部歌舞練場

京都には祇園甲部(祇園町南側の花街はこちら)、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の5つの花街があり、まとめて五花街(ごかがい)と呼びます。

それぞれ、流派の異なる舞踊をし、年に一度「〇〇おどり」として開催します。祇園甲部は都をどり。他の花街では「北野をどり」「鴨川をどり」など呼び名も開催時期も、もちろん練習場も違います。

都をどりが開催されるのは、祇園甲部歌舞練場。先ほどのエルメス祇園店を2分ほど下がった(南に進んだ)ところにあります。

現在は開催時期ではないので、しんと静まり返ってこんな感じです。

なぜか急にJRA場外馬券売り場

京都JRA場外馬券売り場そして歌舞練場と同じ敷地にあるのが場外馬券売り場「WINS祇園」。石畳の花見小路沿いにどーんと佇んでいます。

競馬開催時期の土日ともなると、普段は華やかな着物を来た観光客が多いこの地域ですが、急に競馬新聞片手に丸めたペンを持ったおじさまたちが大勢行き来します。

そのときは交通ルールも変わるので(普段車でとおれる道がとおれなかったり)、その時は警備員も数十人態勢で出動し、交通整理を行っています。

しかし、歴史的景観地区として京都でも最も風紀や景観、業種に厳しい地区なのに、なぜ急に場外馬券売り場??

と思うでしょう。そのとおりなのですが、まあ、いろいろ、このあたりにも大人の事情があるのだと思います。なぜか馬券は一部を除いて500円からしか買えないですし・・・笑

で、KURYU-SANKO-DOは?

京都建仁寺の門最後になりましたが、せっかくなのでKURYU-SANKO-DOの行き方をお知らせします。

先ほどご説明した「WINS祇園」までくれば、ギャラリーまであと徒歩で3分もかからないくらいです。石畳の花見小路をそのまま進むと、どんつき(つきあたり)になります。建仁寺の門が現れます。建仁寺は、臨済宗建仁寺派の大本山です。建築も素晴らしいですが、かの有名な俵谷宗達の「風神雷神図屏風」や、巨大な天井絵「双龍図」などの美術品や庭など、見どころ満載のお寺です。

そのまま門をくぐって、建仁寺観光をされる場合はいいのですが、そうでない場合は道なりに左に自動的に曲がります。

建仁寺を左にまがった街並み左に曲がると、こんな感じです。石畳ではなくなりましたが、古い建物が軒を連ね、ノスタルジックな街並みです。

花見小路は、お茶屋さんや懐石料理、カフェなどが多いですが、こちらはもう少し地元に根付いた店舗や街並みという感じです。

ちなみに今年の年越しは、写真右手にみえるこちらのお蕎麦屋さんで、だしの効いたおいしいお蕎麦を頂きました。

奥に見える山は東山。京都の街は山に囲まれた盆地だという事が実感できます。

ギャラリー「KURYU-SANKO-DO」はもうすぐ見えてきます。

 

 

九龍三虎堂・祇園町南側ギャラリー

写真奥に見える、海老茶の角の建物が、KURYU-SANKO-DOです。

徒歩だと、花見小路の入口から5~7分くらい、八坂神社石段下までもだいたいそのくらいです。

この写真は、展示開催していないときでしたが、50×120の大きな告知看板(写真でいうと、一階右側の茶色いボードです)が行き交う人々に良く目立ちますね。

5時以降はライトアップされますので、また違った雰囲気です。

HOTスポット「祇園町南側」にふさわしいギャラリーとなれますよう、質の良く面白い企画・展示を行ってまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

KURYU-SANKO-DOに連絡する

九龍三虎堂は不定休です。

ゆるやかに、きままに営業しておりますため、どうぞお気軽にお問合せ下さい。

お問合せ

コメント

  1. 竹内 京 より:

    ギャラリーのオープン、おめでとうございます。
    先月 外から拝見させていただきました。ゆうきさんらしい素敵なお店ですね。
    またお会いできればと思います。

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